美容室の業務を変える
次世代型電子カルテ
『美歴』モニタリングサロン募集中。
|ふたつの関係はひとつではない|
最近、こんなことを考える。
目の前で起きていることは、
「相関関係なのか、因果関係なのか」と。
これまで考えたことがなかった。
相関と因果の違い。
経済学の書籍等を読んでいると、
このふたつにを見極めないと、
少しずつ、方向性がずれていく、
そんな感覚に捉われる。
それぞれの言葉の意味を
ここで指し示すと長くなるので、
超簡単に言ってしまうと、
よくこんな事例で表現される。
|グラフに騙される人間の目|
「溺死者が増えるとアイスが良く売れる」
確かに年間の溺死者数のグラフと、
アイスクリームの販売数は、比例している。
このふたつにはどんな関係があるのか。
答えは単純で、
暑くなれば泳ぐ人が増えるから、
自然と溺死する人は増えて、
同じようにアイスが売れている。
ただそれだけだ。
これもひとつの相関関係と言える。
つまり単なる相関関係であれば、
モノゴトの本質とは言えない。
ただの数字ゲームであったり、
グラフにしたらなんとなく説得力が高いだけだ。
溺死者数とアイス販売数を見れば、
それが誤謬であることは明確なのだが………。
|因果を構成する芯とは|
ではもう一歩、深く考えてみる。
気温が高くなればアイスの売れ行きが伸びる。
これは一見、因果関係のように見える。
なにせ、暑いからこそアイスを買うからだ。
しかし例えば、
世界的に見たら抹茶アイスは、
年中、売れているという。
つまり商品のトレンドや味、新規性なども、
この売れ行きの関係性には深く関わる。
”暑い”というのは相関関係であり、
因果関係の前提条件ではあるけど、
絶対条件ではないということだ。
ポータルサイトへ支払う金額が増えると、
新規の集客数が増える。
これは相関関係なのだろうか、
それとも因果関係なのだろうか。
そりゃ掲載料が増えるということは、
ユーザーの目に触れる機会が増えるから、
集客数に大きく影響するでしょ、
と思いたくなってくる。
そうじゃないと支払う意味がない。
|営業トークに惑わされない|
ある経営者から、
「掲載料をアップした方が良いか」
という相談が来た。
またある美容室のスタッフの会議で
「もっと掲載料を上げないとお客さんが来ない」
という意見を耳にした。
ちょっと足を踏みとどめて、
掲載料をアップする前に考えて欲しい。
掲載プランをアップすることと、
新規集客数がどのような関係性にあるか、を。
過去の数字を見ていてみ、
この2つは相関関係にあると言える。
しかしそれは前提条件に過ぎない。
より着実な効用を得るためには、
因果関係を見つける必要がある。
複数のサロンの経営支援をさせてもらうと、
それぞれのサロンにおける、
ポータルサイトへのスタンスが異なる。
ポータルサイトの営業担当者から、
色々なアドバイスを得ているとは思う。
ただそれはテクニックなので、
そのサロンに限定された顧客動向とは、
そのサロンが見つけないといけない。
これが因果関係だろう。
|料金より深い、因果関係|
このために必要なのは、
徹底的な数字と掲載内容の分析だ。
これまで気づかなかったところに、
想いもよらない因果関係が潜んでいる。
私の知るとあるサロンは、
プランを最低料金に引き下げたが、
集客数はさほど減らなかった。
(逆に増えたときもあった)
そのサロンが行ったことは、
そのサロンで力を入れていた、
とあるパーマに徹底的に表示を絞り、
周辺のSNSを含めてテーマを統一したのだ。
そのサロンに来るお客様のニーズは、
そのあるパーマとリンクしていて、
そのパーマを求めている人だけが、
そのサロンへと辿り着いたのだ。
掲載料と集客数という相関関係は、
そのサロンには関係ないものだった。
集客数(顧客ニーズ)との因果は、
そのパーマだったというわけだ。
これはポータルサイトの内容にとどまらない。
様々な経営施策において、
この相関関係と因果関係を深く見直す、
その姿勢は方向性をブラさないために、
とても重要なことなのだと思う。
今日も、とても上から、、、、
失礼しました。
株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣
次世代型電子カルテ
『美歴』モニタリングサロン募集中。
|ふたつの関係はひとつではない|
最近、こんなことを考える。
目の前で起きていることは、
「相関関係なのか、因果関係なのか」と。
これまで考えたことがなかった。
相関と因果の違い。
経済学の書籍等を読んでいると、
このふたつにを見極めないと、
少しずつ、方向性がずれていく、
そんな感覚に捉われる。
それぞれの言葉の意味を
ここで指し示すと長くなるので、
超簡単に言ってしまうと、
よくこんな事例で表現される。
|グラフに騙される人間の目|
「溺死者が増えるとアイスが良く売れる」
確かに年間の溺死者数のグラフと、
アイスクリームの販売数は、比例している。
このふたつにはどんな関係があるのか。
答えは単純で、
暑くなれば泳ぐ人が増えるから、
自然と溺死する人は増えて、
同じようにアイスが売れている。
ただそれだけだ。
これもひとつの相関関係と言える。
つまり単なる相関関係であれば、
モノゴトの本質とは言えない。
ただの数字ゲームであったり、
グラフにしたらなんとなく説得力が高いだけだ。
溺死者数とアイス販売数を見れば、
それが誤謬であることは明確なのだが………。
|因果を構成する芯とは|
ではもう一歩、深く考えてみる。
気温が高くなればアイスの売れ行きが伸びる。
これは一見、因果関係のように見える。
なにせ、暑いからこそアイスを買うからだ。
しかし例えば、
世界的に見たら抹茶アイスは、
年中、売れているという。
つまり商品のトレンドや味、新規性なども、
この売れ行きの関係性には深く関わる。
”暑い”というのは相関関係であり、
因果関係の前提条件ではあるけど、
絶対条件ではないということだ。
ポータルサイトへ支払う金額が増えると、
新規の集客数が増える。
これは相関関係なのだろうか、
それとも因果関係なのだろうか。
そりゃ掲載料が増えるということは、
ユーザーの目に触れる機会が増えるから、
集客数に大きく影響するでしょ、
と思いたくなってくる。
そうじゃないと支払う意味がない。
|営業トークに惑わされない|
ある経営者から、
「掲載料をアップした方が良いか」
という相談が来た。
またある美容室のスタッフの会議で
「もっと掲載料を上げないとお客さんが来ない」
という意見を耳にした。
ちょっと足を踏みとどめて、
掲載料をアップする前に考えて欲しい。
掲載プランをアップすることと、
新規集客数がどのような関係性にあるか、を。
過去の数字を見ていてみ、
この2つは相関関係にあると言える。
しかしそれは前提条件に過ぎない。
より着実な効用を得るためには、
因果関係を見つける必要がある。
複数のサロンの経営支援をさせてもらうと、
それぞれのサロンにおける、
ポータルサイトへのスタンスが異なる。
ポータルサイトの営業担当者から、
色々なアドバイスを得ているとは思う。
ただそれはテクニックなので、
そのサロンに限定された顧客動向とは、
そのサロンが見つけないといけない。
これが因果関係だろう。
|料金より深い、因果関係|
このために必要なのは、
徹底的な数字と掲載内容の分析だ。
これまで気づかなかったところに、
想いもよらない因果関係が潜んでいる。
私の知るとあるサロンは、
プランを最低料金に引き下げたが、
集客数はさほど減らなかった。
(逆に増えたときもあった)
そのサロンが行ったことは、
そのサロンで力を入れていた、
とあるパーマに徹底的に表示を絞り、
周辺のSNSを含めてテーマを統一したのだ。
そのサロンに来るお客様のニーズは、
そのあるパーマとリンクしていて、
そのパーマを求めている人だけが、
そのサロンへと辿り着いたのだ。
掲載料と集客数という相関関係は、
そのサロンには関係ないものだった。
集客数(顧客ニーズ)との因果は、
そのパーマだったというわけだ。
これはポータルサイトの内容にとどまらない。
様々な経営施策において、
この相関関係と因果関係を深く見直す、
その姿勢は方向性をブラさないために、
とても重要なことなのだと思う。
今日も、とても上から、、、、
失礼しました。
株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣
『掲載料と集客数は相関関係なのか、因果関係なのか、という話。』 is a post from: 美歴マガジン